肉屋と私と生姜焼き

【肉屋と私と生姜焼き】
生姜焼き用、しゃぶしゃぶ用、焼肉用、スライス。
スーパーで豚肉を選ぼうとすると、
部位の他に切り方も書いてありますね。
あれ、単純に厚みの話なんですけど、
なんとか用と書いてあっても、
厚みは全国共通ではなくて、スーパーによって変わってきます。
大体しゃぶしゃぶ用が2mm以下
生姜焼きは2mmから3mm、かなぁ
焼肉用は5mmくらい。
細かいですけど、
1mmとか0.5mmの差でも、
全然印象が変わってきます。
しゃぶしゃぶを生姜焼き用の肉で
しゃぶしゃぶしたら、厚さは1mmしか変わらないのに、
なんか違う感じが出ちゃうのは想像できますよね。
そこで疑問に思うのが
生姜焼きを作る時に、2mmの場合と3mm場合で
果たして同じレシピで作っていいのか??
と言う問題です。
結論から言うと、
どっちでもいいです。
どっちでもいいですが、
うちの近所のスーパーはかなり厚めで
多分3mm。(写真2)
普通に焼くと、ちょっと噛みごたえがあって「ぬんぐっ」っとなるので、
生姜と酒に漬けて酵素の力で柔らかくしてから、焼きます。
これですごく柔らかくなります。
薄めの生姜焼き用肉の場合は下準備は必要ないかなと思います。
火を入れ過ぎなければ十分柔らかく美味しいです。
あと
ポイントとしては、
肉に片栗粉をまぶすこと。
これでタレが絡みやすくなります。
あと
やっぱり
肉に火を入れ過ぎないことです。
生姜焼きはほとんど【ブリ照りの心得】と
同じ焼き方で調味料の割合も同じです。
ただ肉の脂があるので、
僕はお酢を少し入れます。
これでさっぱりする。と言うより
脂でボヤッとした味が引き締まって、
はっきりするかと思います。
【材料】 約2人前
豚ロース(生姜焼き用) 200g
酒   適量
生姜  ひとかけ(すりおろし)
「合わせ調味料」
酒     大さじ2
薄口醤油  大さじ2
みりん   大さじ2
砂糖    小さじ1
酢     小さじ1
おろし生姜 ひとかけ(すりおろし)
「一緒に焼く用」
厚めの玉葱スライス  1/2個分
「付け合わせ用」
キャベツ千切り 
生姜ひとかけ、ってよくいいますけど、
生姜のどこを「かける」かって、型とか大きさによって違いますよねー。
でもなんとなく、生姜ひとかけのイデア(理想像)って
共有してて、大体親指の第一関節くらい、10gくらいかなって思います。
それでいいです。
【作り方】
1、豚肉を生姜と酒で20分くらい漬け込みます。
  常温の方がいいです。
  
2、①の水気を軽く切って、片栗粉をまぶします。
3、フライパンにサラダ油を少し入れ、
  強火で豚肉の片面にしっかりと焼き目をつけます。 
  ひっくり返して、一瞬だけ焼いたら、
  肉を取り出します。
4、同じフライパンに玉ねぎを加え、軽く炒めたら、
  合わせ調味料を入れ、少し煮詰めたら、
  豚肉を戻して、煮絡めます。
  
キャベツの千切りと盛り付けて完成。
キャベツは全力で薄くスライスしてください。
そっちの方がエアリーでフワッとしたキャベツになります。
肉につける粉ですが、
漬け込まない場合や
豚肩ロースで脂が少し多い場合は
薄力粉の方が好きです。
片栗粉だと、つるんつるんになるので、
食感がイヤって人もいるかもしれません。
と、そんな感じで、
生姜焼きも肉の厚さや今日の気分によって、
作り方も変わったりします。
まずは
近くのスーパーの肉の厚み哲学を
把握してみるのも面白いかも。